中古キャンピングカー>● ガス式FFヒーターは不便

中古キャンピングカーの中でも、キャブコンには装備されているこ
とが多いFFヒーターですが、バンコンにはほとんど装備されていま
せん。

FFヒーターは付いている車両と付いていない車両がありますが、付
いているに越したことはありません。

ただ、どのようなタイプのものが付いているかによっても使い勝手
が大きく違いますので、注意が必要です。

というのも、中古キャンピングカーでも古いものは、ガス式のFFヒ
ーターを採用しているものが多く、このガス式のFFヒーターは静か
に暖めることができる反面、即暖性や燃料であるガスの供給に不安
が残ります。

というのも、最近は持込でガスボンベに充填してくれる事業所が、
少なくなってきたためです。

ですから、土地勘のない旅先でガスが切れれば、補充は困難を極める
ことでしょう。

また、ガスヒーターは燃料のガスの特性上、寒くなりすぎる場所
（スキー場）などで残量が少なくなると気化しにくくなって、FF
ヒーターが消えてしまうということも起こります。

寒い時に使う器具が肝心の時に使えないのでは話になりませんので、
ガス式のFFヒーターの付いた中古キャンピングカーには、注意が必
要です。

それから、構造が少し複雑なので、故障したときに修理が少し大変
なような気もします。お店に入庫してくるキャンピングカーでも古
いものはガス式が多いように思えました。

ガス式FFヒーターは、ヨーロッパ車に多く採用されている、トルマ
というものと、アメリカ製キャンピングカーに採用されているサバ
ーバンというものがあり、どうしても使い物にならないような場合
は、ベバストというガソリンや軽油を燃料とするヒーターに、付け
替えをしたりもしました。

ベバストのどこがすぐれものなのかは、次項で説明することとします。